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最近、腹巻きが手放せないバタカップです。
皆さんこんばんわ。
いつもより早い時期からつけていますが
あまりの心地よさにどーしてもはずせません!!
全身腹巻きにまかれて眠ってもいい勢いです。
はい、腹巻き予報なんてどーでもいいですよね。
さて、テストも文化祭も近く、さらにはバイトもはいってくるので
たぶん多忙になるので(あやふや
更新もゆっくりめになりそうです・・・!!
それでも毎日足を運んでくださっている方
この場を借りてお礼を申し上げます。
がんばってハロウィン用のTOPを塗っている段階なのですが
いつもよりもラクガキ状態です。
さて、携帯でポチポチしていたのができたので
スクロールでどうぞ!!
鋼です!!ロイエドです!!
「大佐~、こないだ貸した金返して」
約二ヶ月ぶりに帰ってきた金色の子供は、顔を見るなり開口一番にこう言ってき
た。思わずペンが紙の上に留まり、インクの染みを作ってしまう
さも当然というような口ぶりと態度に、思いきり顔をしかめてみせるが、子供は
何の反応を返さぬまま、無言で右手を突き出す。
「君に金を借りた覚えはないのだが」
刺々しく言えば、子供は大きく鼻を鳴す。
「この間、外回りのときに少尉に貸したんだけどさ、経費で落とせるはずだから
大佐から返してもらえって言われて」
「あいつ・・」
大方、タバコでも買ったのだろう。
「そういうのは会計のところに言いにいってくれ」
「やだよ、返ってくるまでに時間かかるじゃん。今、その金が必要なんだ」
思わずため息をついてしまう。やらねばならぬ事はたくさんあるというのに、め
んどくさいものに巻き込まれたものだ。
「いいだろう、いくらだ?」
立てられた指の数だけ財布から小銭を取り出して渡すと、子供は悪戯っぽく口角
をあげた。
「サンキュー」
言い終わらないうちに子供は赤いコートを翻し、ドアを荒々しく開閉し出ていっ
た。
「もう少し落ち着いていられんのか、まったく・・」
まあ、無理な話か。
置いていたペンを持ち直して、くるりと指で回す。もう少し話をしていてもよか
ったのにと心の中で語りかけた。
その10分後、部屋が揺れる程の強さでドアが開け放たれた。何事かと書類から顔
をあげる前に、机の上に何かがこれも力任せに音をたてて置かれた。
軍部近くのレストランのロゴが入った袋と、いい香りが漂ってくるコーヒー。そ
のレストランは栄養豊富な料理で軍部で人気が非常に高い。その場で食べること
はもちろん、テイクアウトもできるという、大変便利な店だ。
だからそのパッケージを見て、これがテイクアウトされたものだと瞬時に理解で
きた。分からないとすれば、それを持ってきた人物。
「あんたそんなんだから出世できないんだぜ」
目の前に偉そうに立つ子供は、バカにするような口調とともに鼻を鳴らした。
「・・これは、私にか?」
辺りに充満する香ばしい匂い。おそらく中身は人気の高い、焼きたてパンだろう
。なるほど、すぐに金が必要といったのはこのためか。
何故?
「何故、君がこのようなものを?」
ぐっと息をつまらせた子供は俯いて袋に手を伸ばす。長い前髪に隠れてしまって
、その表情は見えない。でてきたのは、どこか懐かしい形と香り。
「お母さんの味、たまごパン」
次の瞬間、機械の手で有無を言わさぬ力で口を開かされ、文句を言う間もなくパ
ンを捩込まれた。抵抗しようと延びた手は子供が素早く身を下げたため、虚しく
空をかいただけだった。
そのまま子供は身を翻し、先程と同じようにあいさつもなく部屋をでていってし
まった。
後に残ったのは、獲物に逃げられた手を延ばしたまま、パンを口いっばいに頬張
った大人の自分。
(何がしたかったんだ・・?)
本当に、らしくない行動だった。
一先ずこの情けない状態をどうにかすべく、口に入っている部分のパンを食いち
ぎり、飲みこんでみる。なるほど、確かに家庭的な味だ。
ふと体の力が抜けるのを感じ、背もたれに体重を預けるとイスが鳴った。体の奥
から感じる温もりに、大きく息をつく。
(あぁ・・)
自分はこれほどまでに疲れていたのか。思えばここ最近、夜もまともに寝れてい
なかった。原因はよく分かっていなかったが、この温かさに答えを見つけた。
まさか、あんな子供に見抜かれてしまうとは。
私は、そんなに淋しげな顔をしていたかい?
いつも生意気な子供の不器用な優しさと、パンの美味しさは
それだけでこの身を満たした。
皆さんこんばんわ。
いつもより早い時期からつけていますが
あまりの心地よさにどーしてもはずせません!!
全身腹巻きにまかれて眠ってもいい勢いです。
はい、腹巻き予報なんてどーでもいいですよね。
さて、テストも文化祭も近く、さらにはバイトもはいってくるので
たぶん多忙になるので(あやふや
更新もゆっくりめになりそうです・・・!!
それでも毎日足を運んでくださっている方
この場を借りてお礼を申し上げます。
がんばってハロウィン用のTOPを塗っている段階なのですが
いつもよりもラクガキ状態です。
さて、携帯でポチポチしていたのができたので
スクロールでどうぞ!!
鋼です!!ロイエドです!!
「大佐~、こないだ貸した金返して」
約二ヶ月ぶりに帰ってきた金色の子供は、顔を見るなり開口一番にこう言ってき
た。思わずペンが紙の上に留まり、インクの染みを作ってしまう
さも当然というような口ぶりと態度に、思いきり顔をしかめてみせるが、子供は
何の反応を返さぬまま、無言で右手を突き出す。
「君に金を借りた覚えはないのだが」
刺々しく言えば、子供は大きく鼻を鳴す。
「この間、外回りのときに少尉に貸したんだけどさ、経費で落とせるはずだから
大佐から返してもらえって言われて」
「あいつ・・」
大方、タバコでも買ったのだろう。
「そういうのは会計のところに言いにいってくれ」
「やだよ、返ってくるまでに時間かかるじゃん。今、その金が必要なんだ」
思わずため息をついてしまう。やらねばならぬ事はたくさんあるというのに、め
んどくさいものに巻き込まれたものだ。
「いいだろう、いくらだ?」
立てられた指の数だけ財布から小銭を取り出して渡すと、子供は悪戯っぽく口角
をあげた。
「サンキュー」
言い終わらないうちに子供は赤いコートを翻し、ドアを荒々しく開閉し出ていっ
た。
「もう少し落ち着いていられんのか、まったく・・」
まあ、無理な話か。
置いていたペンを持ち直して、くるりと指で回す。もう少し話をしていてもよか
ったのにと心の中で語りかけた。
その10分後、部屋が揺れる程の強さでドアが開け放たれた。何事かと書類から顔
をあげる前に、机の上に何かがこれも力任せに音をたてて置かれた。
軍部近くのレストランのロゴが入った袋と、いい香りが漂ってくるコーヒー。そ
のレストランは栄養豊富な料理で軍部で人気が非常に高い。その場で食べること
はもちろん、テイクアウトもできるという、大変便利な店だ。
だからそのパッケージを見て、これがテイクアウトされたものだと瞬時に理解で
きた。分からないとすれば、それを持ってきた人物。
「あんたそんなんだから出世できないんだぜ」
目の前に偉そうに立つ子供は、バカにするような口調とともに鼻を鳴らした。
「・・これは、私にか?」
辺りに充満する香ばしい匂い。おそらく中身は人気の高い、焼きたてパンだろう
。なるほど、すぐに金が必要といったのはこのためか。
何故?
「何故、君がこのようなものを?」
ぐっと息をつまらせた子供は俯いて袋に手を伸ばす。長い前髪に隠れてしまって
、その表情は見えない。でてきたのは、どこか懐かしい形と香り。
「お母さんの味、たまごパン」
次の瞬間、機械の手で有無を言わさぬ力で口を開かされ、文句を言う間もなくパ
ンを捩込まれた。抵抗しようと延びた手は子供が素早く身を下げたため、虚しく
空をかいただけだった。
そのまま子供は身を翻し、先程と同じようにあいさつもなく部屋をでていってし
まった。
後に残ったのは、獲物に逃げられた手を延ばしたまま、パンを口いっばいに頬張
った大人の自分。
(何がしたかったんだ・・?)
本当に、らしくない行動だった。
一先ずこの情けない状態をどうにかすべく、口に入っている部分のパンを食いち
ぎり、飲みこんでみる。なるほど、確かに家庭的な味だ。
ふと体の力が抜けるのを感じ、背もたれに体重を預けるとイスが鳴った。体の奥
から感じる温もりに、大きく息をつく。
(あぁ・・)
自分はこれほどまでに疲れていたのか。思えばここ最近、夜もまともに寝れてい
なかった。原因はよく分かっていなかったが、この温かさに答えを見つけた。
まさか、あんな子供に見抜かれてしまうとは。
私は、そんなに淋しげな顔をしていたかい?
いつも生意気な子供の不器用な優しさと、パンの美味しさは
それだけでこの身を満たした。
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